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    石原真子さん

     静と動、それは一体感―。日本の伝統文化・書の指導を通じて〝書の心〞を多くの若者に伝え、そして同時にアート書道、パステル画、写経、花文字と多彩な活動に情熱を注ぐ若手の指導者がいる。都城市高城町の書道教室講師、石原真子さん(47)。「子どもたちに心がウキウキするような文字の面白さを伝えたい」と、女性らしい感性を活かして、書道の魅力である力強さとしなやかさを教えたいと、毎日元気に奔走している。
     石原さんは、大阪府出身。小学校に上がる前に都城に転居。小学校の時に祖母から「書道をやりなさい」と勧められて半信半疑で始めた。「読み書き算盤。芸は身を助ける」と言うおばあちゃんのひと言がきっかけだった。
     始めてみると、「楽しい!」―。ごく自然にこの世界にのめり込んだ。活発で、中学時代はバスケットボール部に所属。スポーツの〝動〞に対し〝静〞を求める書道のすばらしさ、楽しさを体感する喜びを覚えた。祖母のお蔭で始めた書道が今は生涯をかけて取り組む仕事になった。
     楽しんで学ぶ書道―。普及に向けてパステル画、花文字、ハングル書道などを組み合わせてバラエティーに富んだ書道教室を開き、最近では〝静と動〞を組み合わせたパフォーマンス書道に挑戦中。イベントにも積
    極的に参加、観る人に感動を残している。
     
    20代の時に書道家・吉川心道先生に師事。現在は、月に一回、福岡まで出掛けて書道家・尾崎邑鵬先生の指導を受けている。まだ若いが書道の世界ではベテランの域に入りつつある。毎年、宮日美展に作品を出品、奨励賞の受賞経験がある。入賞作品は「人はいさ」。繊細にしなやかな心でチャレンジした作品。本人は「まだまだ未熟。私の作品が入賞するなんて…」と、謙遜するが、周囲の人の評価は高い。
     現在、宮崎市、都城市、日南市、野尻町など計9ヵ所で書道教室を展開。教えている生徒は3歳から70 歳くらいまで150人にのぼる。石原さんが、これまでに構築してきた厚くて幅広い人脈を物語る。
     書道と言えば、白い紙に墨で文字を書くモノクロの世界。この書に色をつけるとどうなるか、文字を絵感覚で教えて関心を持たせたい、子どもたちに興味を持たせるためにさまざまな工夫を凝らした。指で描くパステル画、アート書道、韓国の花文字など普及へ向けた石原さんの取り組みは、子どもたちのハートをとらえて離さない。「私が型にはめられると逃げたくなる性格だから。絵心は、そこから始まったような気がします」と、石原さん。
     とくにパステル画は、ピンク、ブルー、グリーンなど爽やかな色合いの絵の上に書道文字が躍る。素敵なバランスが見る人の心を魅了する。アート書道は、絵心を取り入れた豪快で繊細かつ躍るような文字が心豊かな世界を表現する。最近、ブームになっているイベントでのパフォーマンス書道は、女子高校生たちの活躍の場を広げている。石原さんの書道教室に通う高校生たちは、部活で運動部に所属しているケースが多く、元気な子がいっぱいだ。彼女たちもまた、石原さんと同じように静と動の世界を楽しみながらパフォーマンス活動に励んでいる。昨年1月に高校生書道グループ「みやこん女」を結成。色々なイベントでパフォーマンス書道を披露し、今年3月には、「みやこんじょボランティアフェスティバル2012」に出演。彼女たちの書く力強い文字とアートで被災地の人たちにエールを送った。手作りの大筆に墨をたっぷり付けて豪快に文字を描く姿は圧巻だ。
     また、今年からスタートした写経は、20〜40歳代の女性が多い。会員はまだ5人と少ないが、一行一行の言葉、意味をしっかり学ぶ講座。そこには、形だけでなく、あくまでも本物、真髄にこだわる追求の姿勢が垣間見える。
     このように多彩な活動を仕掛けて次々に成功させている石原さん。口から突いて出る言葉は「多くの人との出会いが私を学びに導いてくださり感謝しています」と、常にプラス志向。活動を通して人脈を拡げている。物怖じしない旺盛なチャレンジ精神は、タフさを感じさせる。
     書道教室の教え子たちの中には「将来、先生のようになりたい」「書道を通じて大成したい」と言う声も上がっており、将来の後継者たちが着実に育っている。

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