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野球、一筋。


物心ついた頃には、父とキャッチボールをしていた。 じりじりと焼けるような日差し、突き抜けるような青空、 整備されたグラウンドで、汗と砂にまみれながら仲間たちと練習をする。 僕の記憶の大半は「野球」で占めている。 幼いころは好奇心旺盛、率先して何でもやってみたい子供だった。 小学生のころ、父が監督をしていたチームでキャプテンになった。 家の中では無口で野球について話さない父だったが、 グラウンドで「監督」はとても厳しかった。 「監督の息子」という立場上、勝利へのプレッシャーに押しつぶされそうになったり、 仲間の野球に傾ける熱意の差異でぶつかり合ったりした。 仲間との壁を感じた。次第に友人関係を壊しても、キャプテンとして振る舞わなければならない立場に、嫌悪感を抱くようになった。

中学に上がっても野球を続けた。また、キャプテンをした。 自分を振り返っても厳しいキャプテンだったと思う。 やりがいは確かにあったが、キャプテンという立場への嫌悪感は増すばかりだった。

野球、一筋。

忍耐の日々。


高校時代は、あまり背も伸びず、思うように体が動かなくなり、スランプに陥った。 朝7時から朝練が始まり、授業開始ギリギリまで、練習。 終礼が終わったら走ってグラウンドに向かい、アップして夜9時まで野球漬け。 監督からの厳しい要求に、答え続ける日々だった。

「野球をやめたい」と両親に話したのはこの時、最初で最後だった。 両親はただただ、肯定でも否定もなく、拙い僕の話を聞いてくれた。結局、野球はつづけた。 高校の野球部ではキャプテンではなく、副キャプテンになった。 今までの経験を生かして、上に立つ人の立場も理解できたし、 仲間のサポートもスムーズに行うことができた。 僕にとってこの立場は適所だと、そう感じた。 スランプが収まった頃には、僕の高校野球は終わっていた。

大学は野球の推薦で決まった。 結局、あの頃の僕には野球が全てだった。 あんなにつらいことばかりだったのに、気づくと、足はグラウンドに向かってしまう。 仲間たちと笑いあい、励ましあった記憶が、僕を進める。 「ああ、やっぱり僕は野球が好きなんだ。」

苦しくも楽しかった野球のコミュニティは、後々、僕にとってかけがえのない財産となる。

忍耐の日々。

成長を見守ってくれたBTV。


大学でも、もちろん野球は続けた。 高校より練習量はぐっと減ったが、練習も、試合も、遠征も、心の底から楽しかった。 思えば、野球を楽しいと思えたのは、大学時代が1番だったかもしれない。

就職を考えたとき、地元に戻ることを決意した。 真っ先に、思い浮かんだのはBTV。BTVは野球部の撮影で、小学生のころからよく知っていた。 テレビ業界。地元のケーブルテレビとは言え、僕にはキラキラした職場に見えた。 ケーブルテレビが撮影した野球チームの、僕が映ったDVDは、今でも1番の宝物だ。 野球部の繋がりで、お世話になった先輩や知り合いからBTVの情報を聞いた。 BTVに決めた僕の決定打は、充実した福利厚生だった。 漠然としていて、やりたいことが明確ではなかった。 ただ、自分の野球を見守ってくれていたBTVに「恩返し」がしたかった。

成長を見守ってくれたBTV。

心が痛いときほど、逃げたくない。


営業研修。1回目のキャンペーンは、あと10件。未達成が悔しかった。 2回目のキャンペーンでは、社員と同等の件数で達成できた。 「鉄は熱いうちに叩く」僕の戦略が、功を奏した。社内で一人、ガッツポーズをした。 選択の時、僕はもっと営業部で経験を積みたいと感じていた。 それと同時に、人事や労務の仕事も魅力的に映っていたが、 「僕には無理だ」と目をそらしていた。

ある日、部長に呼び出され、自分が人事・労務の担当が決まったことを告げられた。 不安だったが、せっかく任された仕事から逃げたくなかった。 人事の仕事は、0か100か。給与計算、社員情報の更新…常にアンテナを張りめぐらせる。 絶対にミスが許されない、出来て「当たり前」の業務だ。 慎重すぎるほど確認をするため、1業務に時間がかかりすぎることを悩んでいた。 BTVは上司と部下の距離が近い。僕の相談にも親身になって、的確なアドバイスをくれた。 自信をつけるために資格の勉強も始めた。 採用担当は、会社のイメージ。良い印象を持ってもらえるように努力している。 コロナで学生と接点が持てない現状を打開するため、オンラインイベントに積極的に参加している。

常に笑顔でいること、これだけは胸に刻んで。

心が痛いときほど、逃げたくない。営業研修

自分を、見つめなおす。

〜OFF:自然散策〜


まだ、行ったことのない土地へ、出かけるのが好きだ。 自然の静謐な空気を五感で感じるのが好きだ。 野球をしていたころに、知らない土地へ行くことも多かったが、 自由に出歩いて散策することはなかった。 みんなで和気あいあいと、野球やゴルフをするのも楽しいけれど 新鮮な空気で深呼吸しながら、自分自身を振りかえる時間も大切にしている。

小学生のころ試合で優勝したことがある。 「監督」が「よくやったな」と包み込んでくれた時、 自分の頑張りが認められた安堵か、胸のつかえが取れたように感じた。 中学生時代最後の試合で、チームメンバー21人全員で涙したことは、今でも鮮明に思い出す。 泣くほど真剣に、野球と向き合ってくれたことに、感謝した。 あの高校時代を乗り越えたことで、多少のことでも乗り越えられる忍耐力がついた。 「あのころに比べれば」と荒波を乗り越えられる自信がついた。

学生、最終内定、入社から見てきた後輩が、日々成長していく姿が刺激になる。 学生が平等に、就職試験に挑める環境を作りたい。 社員が益々、生き生きと働ける環境を整えたい。 いつか、BTVで働いてよかったと、心から思ってもらえるように。

僕の挑戦は、まだまだこれからだ。

CREATORS

創造者たち


Both Brilliant BTV – BTVで共に輝こう