Y.Y.さんの場合
※2021年12月現在の情報です。
自分の手で何かを創り上げる、この達成感は今でも忘れられない。
幼少期の私は、病気がちだったことから友達と外で遊ぶことがあまりできなかった。
そんな私に、両親は画用紙を用意してくれた。それからは毎日の様に自分が好きな絵を描いては楽しんでいた。
この1枚の紙に自分がイメージしたものを表現できることが嬉しかったんだと思う。
何かに興味を持つとすぐ没頭してしまう性格で、他にも自分にできることならなんでも挑戦した。
特にピアノに関しては、中学生までほぼ独学で学び、高校からは本格的にピアノレッスンに通った。
朝も夜も毎日練習を欠かさず、自分が納得する演奏ができるようになるまで何度でも弾くようにしていた。
描いた絵が表彰されたり、ピアノの演奏を褒めてもらえたりすると、誰かに認めてもらえたような気がして励みになっていた。
負けず嫌いだった私にとって、自分に何ができるかを自問自答し、葛藤する毎日だった。
幼い頃から大好きだった音楽や芸術を活かした仕事をしたくて、芸術学が学べる大学に進んだ。
音楽や色彩が与える心理的影響に興味があり、次第にクリエイティブなことをしたいと感じるようになった。
イベントサークルへ入ったのもその一環だった。
サークル活動では、大学の授業だけでは学べなかった、動画や広告物の作成に挑戦した。
どうすれば多くの人の目に留まる、行動させるような作品にできるかを考える時間がとても好きだった。
イベントを成功させることは簡単ではなかったが、サークル内のメンバーと試行錯誤し、協力して何かを創り上げた
時の達成感は、何ごとにも代えがたいものがあった。また、イベントに参加してくれた人が楽しんでくれている様子をみることができたときは純粋に嬉しかった。
私でも人の心を動かすことができるんだと自信にも繋がり、改めて人を喜ばせる仕事がしたいと心から思った。
就職活動の時期に入った頃、私の頭の中は地元都城で働くという考えは全くなかった。
自分の興味ある職業に挑戦し、大都市で活躍してみたいと感じていたからだ。
就職活動では、関東・関西の説明会やインターンシップに何回も足を運んだ。いずれも、自分の稼いだバイト代で全国を飛び回り、親への負担も一切かけなかった
―――かけたくなかった。
様々な県に出向き、将来働く自分をイメージすると楽しくて仕方がなかった。そして、無事に内定も獲得することができ、
とんとん拍子で進んだ就職活動も終わりを迎えようとしていた時だった。
帰省の際、いつも温かく迎えてくれる家族と楽しい時間を過ごしていた時に「家族と過ごした地元都城で働きたい」という想いが脳裏をよぎった。
人生の岐路に立った時、地元を盛り上げられる仕事をすることが自分の本望だと気付いた。
それからは、軸を一気に地元都城で働くことに変えて、新たに就職活動を始めた。
BTVとの出会いは合同説明会だった。都城市で育った私にとって馴染み深かったし、担当者の話を聞いていると自分の意思と見事に一致していることが分かった。
この会社なら人を喜ばせ、地元を盛り上げることができる。私の夢は必ず叶うと確信した。
入社してからは、毎日が新鮮でとても充実していた。
全部署の座学を中心とした研修で、会社の仕組みや部署間での繋がりを幅広く先輩方に教えてもらった。
それ以降は、営業部での研修がメインだった。自社のサービス内容を深く理解することが会社の狙いでもあるからだ。
1年目は、既存のお客様を対象とした新サービスへの切り替え営業を行い、現在は新規のお客様へサービスの
提案を行っている。契約後のアフターフォローにも力を入れ、信頼される営業担当になることも意識している。
営業経験の無かった私にとって、お客様と関わることは正直怖いと思っていたが、お客様との会話の中で楽しい出来事があったり、
喜んでいる姿を1番最初に見れることがやりがいでもあった。そして「ありがとう」と感謝の言葉をいただくことが何よりも嬉しかった。
私の営業がお客様の力になっていると身をもって実感できたからだ。
もちろん、仕事は楽しいことばかりではない。自分自身の知識の無さから、お客様に迷惑をかけてしまうこともあった。
自分では説明をしっかりと行ったと思っていても、お客様が本当に理解しているとは限らない。
案内に矛盾が生じると、お客様は不信感を抱いてしまい、私の印象がBTVの印象に繋がることになる。
失敗もあったが、その後の行動を大切にしている。自分の中で上手く切り替えながら、原因を追究し、繰り返さないことを心掛けている。
約1年間の営業研修が終わる頃には、部署異動を希望できる面談もあったが、「営業を続けさせて下さい」と返事をした。
制作部で働きたい気持ちもあったが、私には上司や先輩方に結果で認めてもらうという目標があったからだ。
まだ入社2年目ではあるが、スキルアップしている実感はある。
入社当初は言われたことしかできなかったのが、今では自分で考えて行動できるようになってきている。
営業の仕事は奥が深い。先輩方を見ていると、まだまだ私は未熟者だと思う。
結果が全てと言っても過言ではないこの世界で、会社、そして地域の方から認められる人になりたいと強く思った。
体を動かすことが好きだ。
体調が改善した今は、休日はよくゴルフをして過ごす。
思いきり打った時の爽快感。吸い込まれたボールが「コロン」と響く金属の音。
大自然に囲まれながら、気持ちをリフレッシュする。
ホールアウトした後の温泉やお酒も楽しみの1つだ。
就職活動の時期、たくさん悩んで決断した。
選んだ道に後悔なんてない。むしろ正解だったと思っている。
私を育ててくれた都城、いつも支えて下さる方々に恩返しをしたい。
幼い頃からの夢は今でも変わらない。
いつかこの私の手で、地域の笑顔を広げていきたい。